バンナム、最終赤字310億円

バンダイナムコＨＤがバンダイナムコの従業員に対し200人の希望退職者を募集したと発表したんだそうな。2010年のQ4のBPは85億円の黒字を見込んでいたものの、実際には最終赤字310億円。それを受けた希望退職募集のようです。
ゲーム業界の勇だけに、この結果はちょっと残念ですが、かのセガやスクウェア・エニックスなども昨年希望退職者を募っていました。
バンナムは業績悪化について、以下のようにコメントしています。

「経営統合で効率化・コスト削減に一定の成果はあったももの、事業面におけるスピードがダウンし、マーケット環境やユーザーの好みの変化に柔軟に対応した製品・サービスを提供しきれなかったことが収益力低下につながった」

アーケードは好調だったようですが、「鉄拳６」以外の主要タイトルの事業計画が未達だったんだそうで、DSやモンスターハンターブームで巻き返したPSPに乗り遅れたのと、キャパの低いXbox360への入れ込み、PS3の不調などがその原因かもしれません。
現在のタイトル一覧を調べてみるとDLCや廉価版なども含め調べてみると、DSタイトル155本、PSP 133本、Wii 143本、PS3 39本、Xbox360 53本となっています。

バンダイナムコホールディングス（HD）は2月2日、ゲーム子会社のバンダイナムコゲームスで従業員の1割以上に当たる200人の希望退職者を募集すると発表した。家庭用ゲームソフト販売などが厳しく、リストラに踏み切る。ゲーム事業と映像音楽コンテンツ事業を統合するなど、組織・体制の変更も実施。売り上げ低迷と特別損失の計上で、2010年3月期は310億円の最終赤字に転落する見通しだ。

カプコンなども昨年、通期147億円の売り上げを50億円の経常利益に下方修正したりしていました。これはどうも「ファイナルファンタジーXIII」と直接対決を避けるため、「バイオハザード５」を今月に延期したための模様です。
ゲームユーザが減少してきており、PS3やXbox360が不調、Wiiは任天堂ソフト一人勝ちなこの昨今、大手ゲーム会社は潜在ユーザ確保に必至、という事態が起きているようです。う〜む。