SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

Nexus Oneげっと!

Nexus One
Googleが突如発表したGoogle Android OSを搭載した端末。この端末をちょっとさわってみたくなってしまい、アメリカに住む同僚様に購入して頂き、この度手にすることが出来ました。これでAndroid端末はAndroid Dev Phone 1(G1)、Google Developer Day Phone(GDD Phone)、docomo HT-03Aと来て4台目。
現在、恐らくキャリアが決まっていないためなのか売る気がないのか、日本からでは購入できません。購入サイトは以下なんですが…。

■Nexus One Phone - Web meets phone.

T-mobile版とSIMロックフリー版を選択可能です。今回手にしたのはSIMロックフリー版。ちなみに、私物ではなく会社で買ってもらいましたのですよ。
 
Nexsu One
HT-03Aは大変コンパクトだったのですが、Nexus Oneは画面が大きくiPhoneに近いイメージ。

これまでのAndroid端末と大きく異なるのが、電源ボタンが上部に付いたことで、Back/Menu/Home/Searchはハードウェアボタンではなく、静電タッチ化されています。画面にぺたぺた触らなくて済むトラックボールはしっかり健在。
アンドロイド君の描いてあるカバーケースが付属していてかわいらしい(笑)。
専用のコネクタを必要としないイヤフォンジャックが付いており、音楽が聞きやすく改善されています。G1や03はUSBと兼用でイヤフォン変換端子を利用しなければならず、USBでPCに繋いでデバッグしてると「音をしっかり聞けない」という問題がありました。(BTを使えば良いんだけど、CPU負荷が変わるし…)
また、起動後のロック解除方法も変わっています。画面を指で横にスライドして解除。iPhoneと一緒ですね。
 
画面がキレイ
ちょっと驚いたのが液晶の画質がキレイだということ。……もとい、液晶ではなく有機EL(OED)ディスプレイなんですね。このクリアさは目を惹きます。
iPhoneが480×320の解像度に対してNexsus Oneは864×480の解像度を持っています。なんだかガラス越しに別の空間を覗いているようなそんな錯覚に陥りそうなくらいキレイです。

 
アニメーション満載
Android OS 2.1からライブウォールペーパーという機能が実装されました。その名の通り、壁紙がアニメーションします(笑)。いくつかのテンプレートが用意されており、水面になっていて指でタッチしたり銀杏の葉が落ちたりして波紋のアニメをするものや音量に合わせてスペクトルグラムが表示されるものなど凝っています。
それから、全てのアイコンが表示される画面へ移行する際にはアイコンがアニメーションしながらフェードインしたり、アイコン一覧スクロール時に画面奥にロールするように表現されています。
 
プリインストールソフト
Gmail/Mail、Google MapsGoogle TalkYouTubeなどは当然利用可能。
ちょっとびっくりしたのがFacebookアプリが入っていたこと。Twitterも入れておいて欲しいものです。それから、AmazonのMP3ストアのアイコンがあります。

また、「Car Home」というアプリが入っており、これは簡単に言うとカーナビ。車内での利用を想定してか、大きなアイコンで操作でき、行き先を音声で検索したりする事が可能です。ナビゲート機能自身はGoogle Mapsの機能を使って実現されています。
Androidマーケットに繋ぎ、Twidroidを落として利用してみました。iPhoneのスクロールに比べると少々もたつくのですが、他の端末と比べるとスクロールがなめらか!(笑) これは気持ちが良いです。
 
Adobe Flash使える?
AndroidならFlashが使える!そう思ったのですが未だ未対応なんだそうな。
Adobeのサイトを見に行ってみると……。

2010年半ばにFlash 10.1に対応したFlash Playerが登場するようです。iPhoneで不満な点の大きな所に「Flashが使えない」があるので長所としてがんばっていただきたいところです。
ちなみに、Windows MobileFlashを利用できます。

スマートフォン端末スペックまとめ
ここ最近、Android端末がもりもり出てきており、自分でも何が何だか分からなくなってきているので、iPhone 3GSなども含めて簡単なスペックを表にしてみました。

名前 OS 解像度 CPU メモリ 内蔵メモリ その他
iPhone 3GS
Apple
iPhone OS 3.1 480×320 SAMSUNG SoC(ARM11) 600MHz 128MB 32GB/拡張なし Cam3.0M
T-01A
東芝
Windows Mobile 6.1/6.5 864×480 Qualcomm SnapDragon QSD 8250 1GHz 256MB ?
SD拡張
Cam3.2M
HT-03A/GDD
HTC
Android OS 1.6 480×320 Qualcomm MSM 7201a 528MHz 192MB 288MB
SD拡張
Cam3.2M
Android Dev Phone1(G1)
HTC
Android OS 1.6 480×320 Qualcomm MSM 7201a 528MHz 192MB 512MB
SD拡張
Cam3.2M
Xperia X10
ソニーエリクソン
Android OS 1.6 864×480 Qualcomm SnapDragon QSD 8250 1GHz 256MB 1GB
SD拡張
Cam8.1M
LED Flash
droid
モトローラ
Android OS 2.0 864×480 TI OMAP3430 600MHz 256MB 512MB
SD拡張
Cam5.0M
LED Flash
Nexus One
HTC
Android OS 2.1 864×480 Qualcomm SnapDragon QSD 8250 1GHz 512MB 512MB
SD拡張
Cam8.0M
LED Flash


こうやって見ると、iPhone、安く作ってるなぁ(笑)。
 
Androidの問題点
SATOXが手にしたAndroid端末でもNexus Oneは最もスペックが高く、やっとアニメーションエフェクトなども効果的に利用出来るようになってきたようです。
しかしながら、大変しょーもない本質的ではないところではありますが、リストのスクロールなどで少々ガタついてしまうのが目に付きます。これはiPhoneを触ったことがある人であればとても気になってしまい、万を持して批判してしまう対象でしょう(笑)。
実は「Nexsus Oneならそのもっさりが無くなっているんじゃなかろうか」と思っていただけに、ちょっと残念に思いました。
では何故引っかかるのか。
恐らくなんですが、やはりJava VM上で動作しているからなんでしょう。Javaアプリはソフトウェアで仮想化され、メモリを効率的に利用できるようにするために、がメモリのガベージコレクション(整理整頓)が頻繁に行われます。この処理がなめらかなスクロールを阻害するのでしょう。(一方、iPhone OSはメモリの確保開放が割といい加減なため、メモリリークしてOut of memoryがしばしば起こります)
ではAndroidにこの問題を解消するすべはないのか。
恐らく時間が解決してくれるでしょう。1つはJava VMの最適化が進むであろうという楽観的な推測。それから、JITコンパイラ対応。
Javaは仮想的な中間コードをソフトウェアで解釈しながらプログラムを実行する機構ですが、JITコンパイラコンパイラは予めその中間コードをそのハードウェアで直接実行可能なようにコンパイルしてしまうというもの。実行速度面でも高速化が望めます。ガベコレが無くなる直接的な解消法ではありませんが、最適化の手が入れやすい部分ではあると思います。
 
■Snapdragon? Tegra
少々脱線話ですが……。
SnapdragonというのはQualcommが開発した、1GHzのARM(Scorpion)でグラフィックスや通信、動画再生の機能を備えた構成のチップ。このチップがスマートフォンのパフォーマンスに寄与すること頃は大変大きいです。
さらに後継として1.5GHzデュアルコアのQSD8672というのもあるそうで、ちょっと楽しみ。もしかしたら次世代iPhoneはこれを採用するかもしれません。
一方、TegraというNVIDIAのチップ。こちらもARMベースで高性能のグラフィック機能を統合しています。スマートフォンに向いた通信機能がないのがちょっと問題ですが、もしかしたらTegraの高性能版が次世代PSPなどで採用されるかもしれません。
携帯端末と言えど、どんどん性能は上がっていきそうで、どんな面白い端末が出てくるか今から楽しみです。
 
以下、Nexus Oneセットアップ動画。

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