小林可夢偉が正式に出走決定
予てから噂のあった小林可夢偉の参戦について、昨日の「モータースポーツジャパン」の会場で正式に発表がありました。
具体的には次回のブラジルグランプリで、怪我が完治していないティモ・グロックに替わり、小林可夢偉が参戦するとのこと。最終戦アブダビグランプリの参戦については現時点では未定とのこと。
日本グランプリ予選で事故を起こしたティモ・グロックですが、決勝はブランクでした。このときにサードドライバーである小林可夢偉はピットスタートする権利があったと思うのですが、どうしてでなかったんでしょうね。
フリー走行ではグロックは風邪をひいて、小林可夢偉が出走。なかなかのタイムを出していました。つまり、小林可夢偉用のマシンセッティングが間に合わなかったというのが理由というわけでもないですよね……。
そもそもそういった場合にリザーブされているのがサードドライバーなんですけど、ちょっと不可解でした。グロックの容態が分かるのと、FIAに提出する書類か何かのタイミングで間に合わなかったんですかね。
お台場で行われているモータースポーツジャパンの会場で本日発表されたが、グロックに代わり、ブラジルGPインテルラゴスサーキットでは、サードドライバーの小林可夢偉が走行する。日本GPでグロックの回復を待つ間、小林は金曜日のフリー走行を担当し、難しい状況にも関わらず、すばらしい走りを見せた。
以下、小林可夢偉の経歴です。2008年にはGP2に参戦して優勝2回を獲得しています。
1996年 | SL たからづか大会カデットクラス3位 |
1997年 | SL 全国大会 カデットクラス優勝 |
1998年 | JAF カップ西地域 カデットクラス優勝 |
1999年 | SL 全日本大会(SストックDクラス)優勝 |
2000年 | 全日本ジュニアカート選手権 鈴鹿カート選手権 シリーズチャンピオン |
2001年 | 全日本カート選手権ICA シリーズチャンピオン アジアパシフィック選手権ICA 2位 フォーミュラ・トタレーシングスクール受講 スカラシップ生に選出される |
2002年 | ヨーロッパカート選手権シリーズ参戦 フォーミュラトヨタ参戦 |
2003年 | フォーミュラトヨタシリーズ参戦 シリーズ2位 |
2004年 | フォーミュラルノーイタリア選手権に参戦 シリーズ4位(2勝) |
2005年 | フォーミュラルノーイタリア選手権 シリーズチャンピオン(6勝) フォーミュラルノーユーロ選手権 シーズチャンピオン(5勝) |
2006年 | F3ユーロシリーズ参戦 シリーズ8位(ルーキーオブザイヤー) |
2007年 | F3ユーロシリーズ参戦 シリーズ4位(1勝) |
2008年 | GP2アジアシリーズ参戦 シリーズ6位(2勝:日本人初優勝) GP2シリーズ参戦 シリーズ16位(勝:日本人初優勝) パナソニック・トヨタ・レーシング サードドライバー |
2009年 | GP2アジアシリーズ参戦 シリーズチャンピオン(2勝) GP2シリーズ参戦 シリーズ16位 (3位 表彰台1回) パナソニック・トヨタ・レーシング サードドライバー |
しかしまぁ、F1カーに乗るような日本人ドライバーの名前って何か面白いですね。
鈴木亜久里、片山右京、井上高千穂、山本左近、高木虎之介、小林可夢偉。中嶋悟、中嶋一貴、佐藤琢磨、中野信治、野田英樹、井出有治なんてのは普通ですけど、割合からするとかなりの確率で特徴のある名前ですね。