CEDEC2009鈴井匡伸のセッション聴いてきた
昨日に引き続き、CEDECネタ。
ゲームセンターCXを好きな方であればお馴染みのインディーズゼロの代表取締役 鈴井匡伸さんのセッションを聴いてきました。
お題は「ノスタルジックなゲームの現代的パッケージング手法 〜『ゲームセンターCX 有野の挑戦状』の開発事例〜」。
鈴井匡伸さんはバンダイ?ナムコ?どちらか分かりませんが、退社後にインディーズゼロを立ち上げ、主に任天堂プラットフォーム向けの仕事をしていたそうで、「ゲームセンターCX」開発の話はバンダイナムコから来たんだそうな。
「会社設立」なんてちょっと気になるキーワードだったりしますが、やっぱり人脈って重要なんですね……と思ってしまった。
とまぁどうでもいい話はさておき、今回も箇条書きでまとめてみます。
■CEDEC2009堀井雄二の基調講演聴いてきた - SATOXのシテオク日記
■ゲームセンターCX 有野の挑戦状
- インディーズゼロがゲームデザインを行った。
- 懐かしい80年代のゲーム、その世界観までも再現したかった。
- 全ての80年代ゲームを入れるのは無理なので、ジャンルやゲームを選択した。
- ただのレトロゲームではない。その世界観もゲーム化した。→ゲームinゲーム
- お茶の間で友達と遊ぶ、遊びすぎてお母さんにゲーム機を隠される(笑)。
- 80年代のゲーム、その世界観とは
- 有野の挑戦
- 意義のある挑戦内容
■ネタ
- 会場の人のほとんどはゲームセンターCXを観た事があった。(挙手)
- 会場の人の1/3くらいが「有野の挑戦」で遊んだ事があった。(挙手)
- デバッグ会社のスタッフは若い人で、80年代のゲームを知らないのが苦労した。
- スクロールの隅が単色になる。→バグと報告される
- 敵に弾かれて穴に落ちる。→難しすぎると報告
- ハグルマンの主人公は3色以上使っている。
- 社内で揉めたが、スプライトを重ねて色数を増やしているという事で落ち着いた。
- 講演ではいろんなものが任天堂オマージュである事をひた隠しにしていたが、「ヒゲのおじさん」というところを「ヒゲのマリオさん」と言ってしまった。
- 有野課長が「マリオを友情出演させて欲しい、弟の方でもいい」と言ったそうで、プロデューサーは任天堂に聴いてみたとのこと。
■開発
- ハグルマン、ハグルマン2は違う仮想ハード仕様だが、プログラムは共通。ハグルマン2ありきでハグルマン1を設計した。
- ハグルマン3は独立プログラム。ちょっといろいろ詰め込みすぎた。
- デーモンリターンズとスーパーデーモンリターンズもプログラムは共通。
■ゲームセンターCX 有野の挑戦状 アンケート結果
- アンケートの結果、「2」は全ての面で評価が向上した。
- アンケートで一番評価が悪かったのは満足度。
- それでも8割以上満足。
- 「もっと遊びたい」という意見が多かった。ただしこれはゲームの出来に満足しているからであって、良い意見とも取れる。
- 「続編を遊びたいか?」という設問については、95%以上。これはすごい。
■鈴井匡伸さんからのお言葉
- 「ゲームをデザインする際、パッケージングイメージを第一に決める事。」全体が明確であれば作る側も遊ぶ側も満足できる。
- もしただの独自のレトロゲームだけのコレクションだとしたら思い入れもなく、すぐにプレーヤはゲームをやめてしまっただろう。
その他、スクエニのDSサウンド開発の話なども聞いてきましたが、ちょっと一般の人にはつまらないお話かも、で割愛。