SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

そういやiPhone手に入れました

そういえばiPhoneを手に入れました。
ワケあって購入費通信費が私費に掛からないものなんです。うへへへへ。
紆余曲折あったりなかったりするのですが、SATOXがこれ良いなー、欲しいなー、やってみたいなーとつぶやいていると何故か手元に来ているということがあります。
んで、「iPhone 3G S」も何故か手元に(笑)。

■iPhone 3G Sを買おうかと思っている - SATOXのシテオク日記

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■Android、Android...とつぶやいていたら、手元にAndroid Phoneが届いた話 - SATOXのシテオク日記

iPhoneを使ってみてしばらく経った感想なんですが、すばらしい端末です。
どうしても、これまで使ってきたPalmAndroidと比較してしまうのですが、それらと比べても良くできた携帯端末です。
■良い点:App Storeの存在
Palmの時代と比べると、App Storeの登場がアプリケーションの存在感をより大きくさせています。AndroidでもAndroid Marketと呼ばれるアプリケーション登録の場がありますが、つまり、「ユーザのアプリケーション探し」を容易にしてくれるのです。
Windowsの草の根アプリなんかも全く同様なのですが、個人で開発したアプリケーションは個人で公開するしかなくせっかく良質のアプリを作ってもその販売や宣伝を自分でやる必要がありました。ユーザ側にとっても良いアプリを見付けるのが大変でした。(窓の杜なんてサイトがありますが、マイクロソフトWindowsとして窓の杜に誘ってくれるわけではないのです)
そしてApp StoreAndroid Marketが大きいのは決済も処理してくれるということ。中間マージンを結構取られますが、簡単に収益を得られるのは開発者にとってもアプリケーションの品質面でも良い方向に向かう仕組みだと思います。
まぁ、タダでも良さそうなアプリに気軽に値段が付けられている気もしますが(笑)。

■良い点:ぬるぬる動く=気持ちいい
iPhoneのUIはぬるぬる動きます。
スクロールはスムースだし、アプリケーション起動時、切り替わり時にはグラフィカルなフェード処理が行われます。
毎日使う端末と考えれば「余計な処理」とも言えなくもないですが、アニメーションがガタついたりするよりも気持ちいいと思います。
■良い点:アプリアイコンが(わりと)統一されている
どうも「推奨」くらいなようですが、アプリアイコンのデザインが統一されているのが良いです。
開発者がそれぞれデザインしているようなので、角のRやグラデがバラバラなのがよく見るとかっこ悪いですが、アプリアイコンを並べてみたときに統一されていると気持ちが良いもんです。
アップルがベースのアイコンイメージで提供すればいいのに。

■悪い点:ユーザインターフェースがひどい
Androidと比べて使いづらい点。
「戻るボタン」がない
統一的に上部に「breadcrumb list」のような感じで1つ戻るボタンが表示されたりはするのですが、このボタンの位置が厳しい。ホームボタンから離れすぎだし、片手で操作しているときにこのボタンを押させるのはUIとしてはいまいち。デザイン的にはいいのですが、純粋に使いづらい。もちろん好みもあると思うので、設定で下部に移動できると良いのに。
「裏技」が多い
ここで言う裏技とはユーザが通常見付けられるものではなく特殊な操作で現れる便利な機能のこと。
iPodの音楽再生機能があるのですが、「曲の途中から再生する機能=シーク再生」をどうやるのか。はい、「アルバム画像表示にして、アルバムにタッチします」。分かるかそんなもん!
そりゃあ一度覚えれば分かりますが、この操作を「直感的だ」と言う人がいるとすれば冷静になった方がいい。
(7/23訂正)再生・停止ボタンもトグルになっているため、再生中なのに大きく一時停止ボタンが表示されたり、停止中なのに一時停止ボタンが表示されたりして、何度か再生中のまま放置して電池がなくなっていたりしました。再生状態は上部のステータスバーに小さく表示されているのですが、なかなか慣れません。
本体を振るとシャッフル再生……とかいらない。誤動作してせっかく気持ちよく聴いていた曲が残念なことに。
指二本でしか拡大縮小できない(ことがある)
Safariなどではダブルタッチすると、そのフレームを横幅最大まで拡大してくれる機能がありますが、それ以上拡大するには指2本を使ってぐりーっっと拡大する必要があります。
電車の中などで吊革につかまりながらだと、片手しか使えないことがあって、2本指が使えません。
指2本機能がいらないとは言わないけど、指1本でも拡大縮小する機能がないのはイマイチ。障害者の方とかも困る事が多いのではないかなぁ。

設定が遠い
デザイン的には美しいかも知れませんが、不便な点。
アプリケーションからそのアプリケーション設定が呼び出せない。iPhoneを使ったことがない方は信じられないと思いますがそうなんです。
別途「設定アプリ」があってその中から目的のアプリケーションを見つけ出して設定しなければなりません。
気の利いたアプリではそのアプリから設定画面を呼び出せますが、そんな遠回りなプロセスを踏む必要があるわけです。
「アプリ設定の一覧」も大変結構ですが、何か使いやすさを損ねている気がします。

■悪い点:ポケットに入れたまま使えない
以前はネットワークウォークマンを使っていたので、それと比べると不自由な点が多いです。
悪いのはこの1点。ポケットに入れたまま使えない。
ただ再生を止めたいだけなのにiPhoneではなんと手順の多いことか。
「ホームボタンをダブルプッシュ(iPodが割り当てられてる)」「画面上の再生ボタンを押して再生停止」。2手順? いや、画面にタッチするのでiPhoneをポケットから取り出さないといけません。
一方、ハードウェアボタンを備える音楽再生プレーヤでは、ポケットの中でボタンを押すだけ。



いろいろ悪い点が爆発してしまいましたが、最初に書いたとおり基本的にはすばらしい端末。
音楽を聞きながら、Google MapsGPSで現在位置を取得して、写真を撮ってTwitterにメッセージを送ったり、現在位置から近所のレストランを検索して友達にメールをすることなどが出来ます。
冷静になればAndroidでも全く同じ事が出来ますが、OS/アプリの完成度はiPhoneの方が上なのは間違いないです。
ただ、アプリ開発開始までの大変さはiPhoneの方が上。年間1万円掛かるし、なにしろMacが必要。もう少し何とかならないもんか。