経営不安広がるソフトバンク
そもそもボーダフォン買収による多額の借金から始まったソフトバンクですが、金融不安の煽りをまともに受けてソフトバンクの経営に黄色信号がともっているようです。
多額の借金を持つソフトバンク。金融不安に対して銀行からの金巡りが厳格化されるため借金を多く持つソフトバンクを不安視する声が高まっています。
株価の大暴落。
8月の2000円台から現在は700円台。中期の経常利益も前年度から減益。投資家はその不安要素をしっかりと見抜いています。株価7割減のソフトバンクですが、同期間他キャリアではKDDI、イー・アクセスが2割減、ドコモは1割以下減に留めています。
■ソフトバンクの株価 - NIKKEI NETマネー
さらに最大750億円の損失となる可能性もある金融商品も抱えているんだそうな。旧ボーダフォンのリーマンブラザーズなどの社債をそのまま抱えているんだそうです。また、CMをやたらと打っているせいか契約者数はキャリアの中ではトップですが、その費用が足かせとなっている模様です。
経営不安説が浮上しているソフトバンク。白い犬のCMでおなじみの携帯電話事業は、契約純増数が9月まで17カ月連続1位と好調だが、約2兆5000億円の有利子負債や、巨額損失が発生する恐れのある金融商品の保有など「5つの不安」が頭をもたげ、同社の株価は暴落している。
ソフトバンクは29日、2008年度上期の決算を発表した。売上高は前年同期比で約2.6%減少したが、営業利益は同7.3%増で、全体的には減収増益となった。
今回の会見では10年計画の借金返済計画を4〜5年で返済と繰り上げる事を約束していますが、本当に大丈夫なのでしょうか。まぁ今回の下落幅は過敏に反応しすぎという気もしますが。
これまでのJ−PHONE、ボーダフォンのインフラを考えればある面で「安かろう悪かろう」という印象が拭えませんでしたが、もしそれが世間の風潮となれば、急に客離れが急増する恐れもあるのではないかと思います。
一方、ユーザにとってはソフトバンクの携帯は魅力的なものが多いと思います。auやドコモももう少しがんばらないと。