SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

HD DVD陣営よ、引き際を知れ

タイトルはCNETの記事から引用したものですが、結構キツイことを言ってますよね。
確かに消費者のことを考えればごもっともですが、既にHD DVDプレーヤやソフトを買ってしまった人たちは救われません。しかしながら、この勝負が長引けば長引くほど消費者は惑わされるし、淘汰されるであろう陣営も兵糧を消耗し続けていくわけです。
第3者的な視点で技術を比較したとき、製造コストが安くインタラクティブ性やコーデックも充実していたHD DVDの方が優れていた(プレーヤ要求が高い)わけですが、Blu-rayは製造コストの削減やHD DVD同等のコーデックを追加して(具体的にはVC-1)HD DVDに多方面で追いついちゃったんですよね。(HD DVDの不利な点は容量とセキュリティ)
また、Xbox360の外付けドライブとしてHD DVDの提供、Blu-rayに比べて圧倒的に安いプレーヤなどHD DVDは意欲的でしたが、PS3で標準で観られることやソニーパナソニックというブランド力、商品力で囲い込んでいった形に見えますね。

この名文句の含みを、HD DVD陣営はほとんど理解していない。つまり、私なりに拡大解釈するなら、「勝負がついたら、試合を終わらせるべきだ」ということだ。

「どちらを選ぶか?」といった意味でもう一つの比較対象はコンテンツを配信するメーカーです。観たい映画が観られないのは本末転倒。
これまで長らく各支持陣営の推移を見てきましたが、どうひいきしてもBlu-ray陣営有利に傾いています。HD DVD側の頼みの綱は独占供給撤回の噂もありますがパラマウントとドリームワークス、ユニバーサルなんてのが唯一HD DVDに提供することになっていることです。この辺りの会社が傾くと、本当に一気にトーンダウンしてしまう可能性がありますね。
しかしまぁ、最初から分かっていたはずなのにいいように消費者を混乱させていますよね。冷静に考えればひどい話。


HD DVD陣営(HD DVDのみ参加企業)
東芝インテルマイクロソフト、ユニバーサル、HBO、EMIミュージック、メモリーテック

■ブルーレイ陣営(ブルーレイのみ参加企業)
ソニー、松下、日立、三菱、サムスン、デル、TDK、シャープ、フィリップス、
ソニーピクチャーズ、20世紀フォックス、ワーナー、MGM、UMG、
アップルコンピュータ、ヴィベンジ、ディズニー、Acer、サン、TBS

■両陣営企業
富士通、三洋、NEC、NECエレクロトニクス、バンダイビジュアル、HP、
マクセル、オンキヨーポニーキャニオン、ニューラインシネマ、バッファロー太陽誘電
三菱化学メディア、LG、トムソン、ジェネオン東映東宝
パラマウント(HD DVD独占供給)、ドリームワークス(HD DVD独占供給)
かつてのβとVHSの戦いでは、βはあっという間に映像メディアとしては消え去り、一部のマニアックなユーザの記録録画用として最近まで生き延びていたわけです(純粋にベータの方がキレイだった)。βを支持してきたソニーは泣く泣くVHS陣営に名を連ねました。
余談ですが、消えていった記録メディアといえばビクターのVHD、パイオニアのLDなんてのがありましたね。マイナーなところではエルカセットとかRCAとか(笑)。