SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

欧州版PS3はEE/GS省略版?

SCEEが3月23日にようやくヨーロッパ、アフリカ、中東、オーストラリアでPS3を発売するそうですが、PS2ソフトの互換性が低いバージョンのPS3なんだそうな。
ちなみに、当面60GBタイプのみで、同時発売のソフトタイトルは30本に上るという。

ソニー<6758.T>は23日、欧州で3月23日に発売するゲーム機「プレイステーション(PS)3」について、昨年11月に日本と米国で発売したモデルに比べ、前機種PS2のソフトとの互換性が低くなることを明らかにした。

今回発売されるのは60GバイトHDD搭載モデルのみで、価格は599ユーロ(425英ポンド、999.95豪ドル、1199.95ニュージーランドドル)。100万台を出荷予定。

「ハードの設計が異なっている」という情報もあるので、恐らくEE/GSチップを省略し、Cellによるエミュレーションで対応するものだと考えられます。
恐らく現在の米国/日本向けのハードもしかるべきタイミングで、間違いなくEE/GS省略版に移り変わっていくと思います。(コストが安いから)
また、SCEとしてはハードによる赤字を少しでも抑えたい目的で、ヨーロッパ発売を遅らせた、ということも考えられますね。BDドライブ調達やCellの歩留まりが当時の説明でしたが。
SCEはそもそもEE/GSチップなんて使いたくなかったと思うので、正当な流れといえますが、互換性が下がると牽制しないといけないほどの状況なのはちょっと情けないですねぇ。まぁXbox360Xboxエミュレーションも、最初は結構酷かったみたいですし。
技術的に見れば、PS2サウンドを司る「SPU2」チップ、PS1のコアCPUである「IOP」、PS2のコアCPUである「EE」、PS2のコアGPUである「GS」、それからそれら繋ぐメモリバスやメディアI/Oも「Cell」1つでエミュレートしちゃおうってんだからすごい話です。
たぶん無いとは思いますが、将来Cellを搭載したPS2が登場するかもしれませんなぁ。



(追記)

欧州版PS3では、このEE部分を省き、GSのグラフィックス機能の一部を備えた新チップを搭載する。

EEはエミュレーション、GSの一部機能を搭載した新チップ搭載……だそうな(笑)。中途半端……だけども、CellだけのパワーでGSのすべての機能をこなすことは出来なかった、ということでしょうか??