SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

丸焼きったらないね(七面鳥)

アメリカでは11月の第4木曜日、つまり11月23日は感謝祭「Thanksgiving Day」なのです。昔は作物の収穫を祝うお祭りだったみたいですが、最近では家族や友人で集まり、食事をするお祭りとなっているようです。
んで、このThanksgivingは別名「Turkey Day」。つまり七面鳥の日といわれており、七面鳥を食べるのが習慣なんです。
んで、アメリカの習慣を重んじるお隣のご夫妻が「ターキー丸焼きにすっぞ!」ということになり、ちゃっかりお邪魔させていただきました(笑)。
さぁ、全国の奥様方、ターキーの丸焼きですよッ!

■彼を仕入れる
彼(ターキー)はお隣の奥さまに仕入れてきていただきました。
彼らはご近所のスーパーなどで売られているのですが、この時期の売れ行きはもの凄いらしく、客は次々と彼らを持ち去り、店員は次々と彼らを運び込むんだそうです。
なんでも、彼を焼くためにカートに入れたハーブなどが品切れのためか、「店内で盗まれる」というとんでもないことが起きたんだそうな。つまり、他人のカートから他の客が勝手に持ち去ったということです。大阪辺りのおばちゃんにも似たパワーですねぇ(笑)。
■彼を焼く準備 その1
彼をおいしく頂くためには、タレに漬け込んであげる必要があります。
この準備もお隣の奥さまにやっていただいたのですが、大量の塩、砂糖、それからハーブなどを刻んだタレに彼を一晩漬け込んであげます。
彼の重さは10ポンド近く、すなわち5キログラムほどの重さのある巨漢なので、とても大変だったそうです。う〜ん、確かに彼は重いよ(笑)。
ちなみに、彼らにもいろんな大きさがあるらしく、20ポンドなんていう大きさのヤツもいるそうです。それだと10人分くらいですかね〜。
■彼を焼く準備 その2
これまではお隣の奥さまに準備していただいたのですが、ここからはSATOXも実況見分させていただきましたぞ。
彼には「詰め物」をしてあげます。
1日漬け込んだ彼を「きれいきれいしよーねー♪」と言って水で洗い流してあげます。それから、一通り「カンカンノウ」や「うぃーんぐ!」といって彼で遊んだ後、詰め物をします(笑)。
詰めるのは、タマネギやセロリ、ニンジン、ベーコンなどを炒めた物に、クルトンを混ぜた物。レシピは特に決まってなく何でもいいし、それこそ「詰めない」という手もあるみたい。
詰めるのが終わったら、タコ糸で彼から具が漏れないようにぐるんぐるんにします。
■彼を焼く準備 その3
彼の準備が出来たら、彼中心にトレイ上にジャガイモ、タマネギ、ニンジンなどの野菜を並べます。
これが彼の肉汁でほどよく煮込まれ、グレービーソースの材料になるといったあんばいなのです。
それからハーブも欠かせません。
■彼を焼く
彼を焼くために役立つのが備え付けの大きなオーブン。
どれくらい彼を閉じこめておくのかというと、なんと3時間!(笑)
彼との長い戦いです。
ちなみに、30分ごとにキレイな焼き色を付けるためにバターを塗り、コンソメスープを掛けてあげます。
■彼が焼けた

細かい話はやむなく省略しますが、彼が焼ーけまーしたー♪(笑)
結論から言うと、「初めてとはとても思えない大成功!」
「焼きすぎて丸焦げ」だったり、「火加減が悪くて中が生焼け」など、いろんなシナリオが考えられたわけですが大成功ですよ、奥さん!!(笑)
食べてみると、これがまたおいしい!
ターキー独特のパサパサ感は初めから予想していたわけですが、漬け込んだタレの影響か、塩分、ハーブの味を含めてとてもおいしいターキーとなりました。グレービーソースもしっかりグレービーソース味(実はぜんぜんグレービーが落ちてこなかったんですが;)。すばらしい。
さて、大量のターキー。生涯でこんなにターキーを食べた事はないというくらい食べましたねー(笑)。
以下、オチ。
さばききれなかった(食べきれなかった)ターキーのお裾分けを頂き、しばらくターキー祭が開催されることが決定しましたとさ(笑)。
むひゅ〜。(サンフランシスコ滞在200日目♪)