MRAM世界初の商品化
米国のフリースケールがMRAMの出荷を始めたそうな。
フリースケールといえばモトローラの半導体部門。並み居るメモリ生産会社を抜いて商用化を果たしてしまいました。
MRAMというのは、NAND系の通電をカットしても情報を記憶することが出来てなおかつ、RDRAMのように高速に読み書き可能なメモリのことです。iPodなどのシリコンデバイスに使われているNANDメモリは、これから活躍するであろうビデオなどのビットレートの高い読み出しには不向きで、逐次読み出しつつデコードと言うよりも、高速なRAMに一度に転送してからデコーダに渡すというような処理をしています。
MRAMになれば、あたかもRAMに書いてあるかの如く直接デコーダに転送していくことが出来、より高ビットレートの映像が扱えるようになるんじゃないでしょうかね。
米フリースケール・セミコンダクタは10日、新型メモリー「MRAM(磁性記録式随時書き込み読み出しメモリー)」の販売を始めたと発表した。MRAMの商用化は初めてという。
記事にもあるとおり、ネックはまだ大容量のMRAMを造ることが出来ないとのこと。今回大量生産に踏み切ったMRAMの容量はなんと4Mbit(約500KB)。う〜ん、まだまだ難しそうですね。