SATOXのシテオク日記

~ふもっふ、ふもふも~

アップル、2007年目処にインテルチップ採用

そんな噂が出てからいろいろな憶測が飛び交ってましたが、本筋でIntel製チップに乗り換える方針を明かすらしい。
マッキントッシュモトローラの68000系、IBMの68000ライクなPowerPC系というCPUをベースにしてきましたが、ここへ来て大きな方向転換。大きなリスクを背負ってまでIBMに見切りをつけたのは、コスト、それからパフォーマンス面で将来に不安を感じたということなのでしょう。次世代ゲーム機はすべてIBMチップを採用し、営業面では安泰。でも、アップルに見切られたIBM自身のイメージはそんなにいいものではありませんな。

Apple Computerは6月6日、MacintoshラインをIntel製チップに移行し始めると発表する見込みだ。この問題に近い筋が明らかにした。
 この動きはAppleに取って大きな戦略転換であり、Intelにとっては大きな勝利となる。長い間PowerPCチップをAppleMacintoshシステム向けに供給してきたIBMとFreescale Semiconductorにとっては大きな痛手となりうる問題だ。

まず、インテルチップと言っても、いわゆるDOS/VWindows系のx86アーキテクチャなのかということ。おおよそx86系で間違いないけどXScaleやStrongARMだったりするのかもしれない。
次にCPU移行の問題。x86系とPowerPC系では命令が異なることはもちろん、エンディアンが異なるのがちょっとした問題。例えば16進数で0x11223344というデータを0x44332211に並び替えないといけないわけだ。しょせん並び替えなのでたいした負荷にはならないけど、これが何百メガも何ギガもあるデータだとすると、無視できない負荷になってしまうことが考えられる。(PowerPCだとエンディアンを切り替えられたりしますが) つまりは、マック用に最適化されたデータはそのままでは使いづらいという事。
また、いままでPowerPC用に最適化されたプログラムはx86SSEなどを利用したプログラムコードに置き換えなければならない。これが一番の負担ではなかろうか。逆に限られた処理コードの中ではWindowsもマックも共通のコードを利用できるため、長いスパンで見れば資源を共有できるメリットもある。Windows→マック間のアプリケーション移植が簡単になるのであれば、マック上で動作する優良なアプリケーションが増えるかもしれない。
さらに、MacOS Xのベースは既にLinuxベースとなっていることから、OS自体のCPU乗り換えは比較的簡単かもしれない。ところが、今まで使っていたアプリケーションプログラムはPowerPCエミュレーションを行わなければならないため、処理自体重くなってしまうことが考えられる。バイナリコンパイラがあれば解決かな?
この方針転換によるマックのユーザー離れが進むとやばいッスね。